外来診療の種類と適正

外来には種類があり、看護師に求められる役割や適性はそれぞれ大きく異なります。
人々の暮らしの一番身近にあり、基本的な診療の役割を担っているのが、一般診療です。
一般診療では、診療の範囲が幅広く、風邪や腹痛など、比較的軽度な症状を抱えた患者を診ることが多いです。
現場の看護師は、患者の症状を聞き取り、必要な検査の手配や医師の診察介助を行います。
限られた時間の中で多くの患者を対応するため、効率よく業務を進める能力が求められるでしょう。
特に観察と傾聴が、症状解明のポイントになるため、話を丁寧に聞き、的確に状況を把握できるコミュニケーション能力があるのが望ましいです。
次に、特定の病気や臓器に特化した診療を行うのが専門外来です。
たとえば、消化器内科、循環器内科、整形外科、眼科、皮膚科などがこれにあたります。
ここでは、専門的な検査、治療のサポートを行います。
看護師は、専門分野に関する深い知識が求められ、患者からの質問に的確に答え、ときに生活指導も実施しなければなりません。
特定の疾患を持つ患者と長く関わる機会が多いため、根気強い継続的なサポートで、回復を後押しすることが求められます。
そして、緊急性の高い患者を受け入れるのが救急外来です。
ここでは、交通事故や急性疾患など、一刻を争うような状況の患者が運び込まれてきます。
当然、現場の看護師は、素早い判断力と的確な処置能力が求められます。
患者の状態を迅速にアセスメントし、必要に応じて応急処置を行い、医師の指示のもと検査や治療の準備を進めなければなりません。
予測不能な状況が多く、精神的にも肉体的にもタフさが求められる現場ですが、命を救う最前線で働く大きな使命感と達成感は、そこでしか味わえない感覚でもあります。
一言に外来といっても、色々な種類があるため、特性を調べて自分にマッチした現場を見つけてみてください。